K20市松般若心経BB - 銀泉（ginsen）いづみけん|オンラインショップ（Online Shop)

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｜K20市松般若心経BB

K20　55ｇ　Ｌサイズ(手首回り18～20㎝) 　　●経文266文字をそれぞれ２㍉角に収め、鏨で原版を手彫りして、それも三度繰り返し深さを出して、鉄型刻印を創りました。それを機械の力を借りて20金の板に打ちこみ丸めた後、さらに外側から梨地・光沢二本の金鎚で叩いて市松模様を打ちこんでいきます。一箇所を何回も叩き続けると丸跡が広がり、隣の丸跡とぶつかりあって直線が自然に生まれ市松模様となっていきます。風船を二つ合わせると平面のできる原理です。尚、ぐいのみに市松模様を打ち出す映像はこのホームページ巻頭にてご覧になれます。　　般若心経バングルと市松紋バングルが合体したこの新作の提案は東京都中小企業振興公社「東京手仕事」のスタッフの方々でした。創り手には本来不可能と思われるこの両立は案ずるよりも生むが易しで成功しました。　工芸は使い手が進化発展させてくれる造形世界です。　　●●般若心経との出逢いは22歳、横浜鶴見の曹洞宗本山総持寺での参禅会です。座禅はただひたすら座ることにより姿勢と呼吸を整え、心をニュートラルにすることによって、脳波がアルファ波になり、ありのままをそのままに気がつくということでした。心経を声出して唱える、写経する、歌を唄う、歩く、踊る、スポーツする、何かに集中する、仕事に打ち込む、みな同じように呼吸を通じ心が平らになることを知らされます。頭で概念を固定せず、五体で感じよと教えてくださったのは今は亡き元総持寺貫主の板橋興宗という和尚様です。　その後、独りで国内スケッチ行脚の旅に出て歩くこと三千ｋｍ、歩行のリズムが呼吸を整えてくれます。やがて自然界の素晴らしさと、出会う人々の心の機微に触れるうち、今ここに生かされて在ることの驚きと、両親はじめ先祖代々の方々への感謝の想いと、全ての事象の有難さに気づき、生命をつかさどる『おおいなるもの』に畏敬の念を抱くようになりました。米一粒の中に宇宙大の驚きを感じます。その生命とはどこから産まれて何処へ行くのか、生命とは何なのか、自分とはなにか、その手がかりがこのお経に書かれているような気がしてなりません。　空とはアインシュタイン博士の言われた「宇宙の総体エネルギーは変わらない」そのエネルギーでしょうか。キリストさまの説かれた永遠の命でしょうか。　量子重力理論が進めば解明されるのかも知れません。　お釈迦さまの説法は、その後弟子たちがそれぞれの口伝えを大切に編纂してサンスクリット語の仏典となり、時代を経た後には音のままに漢訳されて中国から日本に伝わったので、その真意は正確に経自体には現れておらず、その解釈となると真に難しいのが当然です。それが時の権力者との関わりや民衆の望みによって解釈が変わり宗派が生まれ、中にはインドの神々までもが喩えとなり登場したりするので大変煩瑣となっています。　　因みに「色即是空・・・」という余りにも有名な一連句は、タリム盆地の或る国の鳩摩羅什（クマーラジーバ）という僧が中国に囚われ初めて心経を漢訳にした時に生まれた言葉で、原本のサンスクリット版には見当たらないそうです。

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